大学スポーツの中でも、ハンドボールは高い競技レベルと熱い戦いで注目を集めています。全日本学生ハンドボール選手権大会(インカレ)では、毎年激戦が繰り広げられており、将来の日本代表候補も多数輩出されているのです。本記事では、男女それぞれの強豪大学と、卒業後に活躍している選手たちを詳しくご紹介します。
ハンドボール【男子】大学強豪
男子ハンドボール界では、インカレや関東学生リーグを中心に、実力校がしのぎを削っています。ここでは特に注目すべき強豪大学をピックアップしました。
男子強豪①中央大学
中央大学は2021年から2024年までインカレ4連覇を達成しており、現在の男子ハンドボール界で最も勢いのある大学です。実方智監督の指導のもと、チーム強化のために一般社団法人を設立し、資金調達やファンクラブ運営といった独自の取り組みを展開しています。この体制が、安定した強さを支える基盤となっているのです。
男子強豪②明治大学
明治大学は2025年のインカレで創部87年目にして史上初の優勝を果たしました。2016年には準優勝の実績もあり、長年トップレベルで戦い続けてきた伝統校です。2015年秋には入替戦を経験したものの、翌年は関東学生リーグで春1位、秋2位と見事な復活を遂げており、チームの底力の強さを証明しています。
男子強豪③国士舘大学
国士舘大学は2016年と2017年にインカレ連覇を達成した強豪校として知られています。関東学生ハンドボールリーグでも優勝経験があり、安定した戦力を維持し続けているのです。近年は中央大学や明治大学の台頭がありますが、常に上位争いに絡む実力を持っています。
男子強豪④日本体育大学の伝統
日本体育大学は2015年にインカレ優勝を経験している名門校です。関東学生ハンドボールリーグでも常にトップクラスの成績を残しており、全日本代表メンバーを数多く輩出してきました。2022年のインカレでは準優勝となり、現在も高い競技力を維持しています。
男子強豪⑤その他
筑波大学はここ数年好成績を挙げており、インカレ優勝経験もある強豪として位置づけられています。早稲田大学は2013年に全日本学生選手権、関東学生リーグの春・秋全てで優勝し、三冠を達成した実績を持つ伝統校です。いずれもハンドボールの強豪として、毎年安定した結果を残しています。
ハンドボール【女子】大学強豪
女子ハンドボール界では、男子以上に突出した強豪校が存在します。全国レベルでの圧倒的な実績を誇る大学を中心にご紹介しましょう。
女子強豪①大阪体育大学
大阪体育大学は全日本インカレにおいて、男女を通じた連覇の最長記録となる12連覇を更新した、まさに別格の存在です。関西学生春季リーグでは20季連続43回目の優勝を達成しており、その強さは全国でも群を抜いています。楠本繁生監督は女子日本代表「おりひめJAPAN」の監督も兼任した経験を持つ名将です。
女子強豪②東京女子体育大学
東京女子体育大学は関東では屈指のハンドボール強豪として知られています。インカレでの優勝回数は大阪体育大学ほどではありませんが、決勝まで勝ち上がる実力を安定して発揮しているのです。関東学生リーグでの優勝・準優勝回数も多く、2022年のインカレでは3位に入るなど、常に全国上位の成績を維持しています。
女子強豪③筑波大学と東海大学
筑波大学と東海大学も全国上位の常連校として注目されています。2022年のインカレでは筑波大学が準優勝、東海大学が3位という結果を残しました。男女ともに強いチームを持つ筑波大学は、総合的な競技力の高さを示しています。
活躍している卒業生【中央大学編】
中央大学からは、日本代表として活躍する選手や国内トップリーグで中心選手となっている卒業生が多数輩出されています。
パリ五輪出場に貢献した選手たち
部井久アダム勇樹選手は2022年に法学部を卒業し、現在はジークスター東京に所属しています。東京五輪出場経験があり、在学中には40大会ぶりのインカレ総合優勝に大きく貢献しました。杉岡尚樹選手は2017年商学部卒業後、トヨタ車体ブレイヴキングスで活躍し、東京五輪にも出場した実力者です。
彗星JAPANのメンバー
蔦谷大雅選手は2023年法学部卒業後、ジークスター東京に所属しています。インカレ連覇の立役者の一人として活躍しました。泉本心選手は在学中の法学部3年時にパリ五輪アジア予選へ唯一の大学生として選出され、準決勝と決勝でスタメン起用されるなど重要な役割を果たしたのです。これらの選手は男子ハンドボールが36年ぶりに自力でパリ五輪出場枠を獲得した「彗星JAPAN」のメンバーとして活躍しました。
現役学生の活躍
蔦谷日向選手と髙橋侑吾選手は、インカレ4連覇時の主力メンバーとして活躍し、卒業後はアルバモス大阪への加入が決定しています。特に髙橋選手はインカレ決勝でチーム最多得点を挙げ、優秀選手賞を受賞した実力の持ち主です。扇谷蓮選手も主力として4連覇に貢献し、卒業後は富山ドリームスへの加入が決まっています。
活躍している卒業生【明治大学・筑波大学編】
中央大学以外にも、日本代表やプロリーグで活躍する選手を輩出している大学があります。
明治大学出身の吉野樹選手
吉野樹選手は市川高校から明治大学に進学し、現在は日本代表のレフトバックとして活躍しています。大学時代には3季連続で得点王を獲得するという驚異的な記録を残しました。2015年秋92点、2016年春95点、2016年秋86点という圧倒的な得点力を誇り、ロングシュートの強烈さと他の選手とは一線を画す強靭な脚力が特徴的だったのです。
筑波大学出身の銘苅淳選手
銘苅淳選手は体育専門学群に2004年に入学し、卒業後はハンガリーやスペインの最高峰リーグでプレーした経験を持つプロ選手です。2016年と2017年には日本代表にも選出され、海外での経験を日本代表で活かしました。日本人選手として海外リーグで活躍した数少ない存在として、後輩たちの目標となっています。
まとめ
日本の大学ハンドボール界では、中央大学や大阪体育大学を筆頭に、強豪校が軒を連ねています。各大学が強化策を打ち出し、選手育成に力を入れているのです。卒業生たちは日本代表として国際舞台で活躍し、国内リーグでも中心選手として活躍しています。今後も強豪大学から、世界で戦える選手が多数輩出されることでしょう。










